タンポポだより
>>タンポポだより >>  「・・・小さな小さな手袋と野球帽・・・」 
 
新緑の遊歩道・・・木漏れ日の中散歩する。日差しが強いです〜〜。花粉が終われば紫外線が始まる・・・・ヤレヤレ〜〜(笑)

4月、久し振りのテレビの仕事をしました。脚本の中に「役」の手がかりが見つからない〜〜、とても難しい役でした!首尾よくいっているといいんですけれど〜〜(笑)
現場は穏やかで、静かに楽しく進行して、とても気持ちよかったです。参加させて頂きよかったです!放送未定ですが「天国で君に逢えたら」というドラマです。

テレビの仕事を終えて、以前から計画していた小さな旅を〜〜〜。場所は鎌倉〜〜〜!友人のK子さんと二人旅〜〜〜。
覚えていらっしゃいますか?
小さな手袋が出てきた事・・・そうなのです!・・・小さな手袋を、鎌倉で額縁に入れてもらう為なのです。

この家に住んでから、ず──っと私の部屋に飾ってあった「伊丹万作の絵(張り子の虎と犬とが仲良く遊んでいるところ)」伊丹十三が生まれる日に万作が描いていた絵です。
もう少し手元に置きたかったけれど、・・・よく考え・・・やはり、皆さんに早く見て頂いた方がいいと決めたのです。
その絵は、記念館のカフェ・タンポポにあります。

私の部屋の壁を何かで埋めなければいけません。空白状態は淋しいものです。ですから、小さな手袋が出て来た時、とっても、とっても嬉しかった!コレヲ、額に入れましょう〜〜!それと、野球帽も一緒、ナントイッテモ、子供達の物が一番です。幸せな〜〜気分になるの〜〜。ホンワカして私を包んでくれます!いいでしょ(笑)

小さな野球帽は、伊丹さんが昔々、テレビマンユニオンの仕事で「アメリカ横断の旅」に行ったときのおみやげでした。

「オ〜〜イ。二人とも〜〜父ちゃん、散歩に行くぞぉ〜〜」男3人の道草ばっかりする散歩です。本当によく散歩していましたネ。最終目的は新幹線の見える所迄〜〜子供達のお気に入り〜〜(笑)
私には大体子供達の様子が解ります。
長男の万作は「父ちゃん、まだですか?あとどの位ですか?まだですか?」ひっきりなしに質問します(笑)
二男の万平は、この野球帽を深くかぶり(実際は、グッとかぶされ〜〜)一言も言わず、顔をまっ赤にして、ただただ黙々と父ちゃんについていく・・・。

トンネルとトンネルの間の短い距離を、すごいスピードで通り抜ける新幹線〜〜〜。
二人は狂喜する。何度見ても飽きないのですネ。「チィ・カァ─コ──、(新幹線)、ゴ──ォ(通過音)」「チィ・カァ─コ──、ゴ──ォ〜〜〜」

鎌倉に着く。すでにK子さんの友人Hさんが駅で待っていて下さった。Hさんは「小町通り」から少し入ったアンティークのお店を持っています。趣味がとてもよいのです。
「わぁ〜〜宮本さん完全武装〜〜!」(笑) 私の出で立ち・・・日傘、手袋、帽子、ゴーグル、マスク〜〜(笑)すごいでしょ!Hさんの案内で生地屋さんに〜〜。日差しが強い。小さな手袋や野球帽を縫い付ける大切なバックの生地!
お店は広く、もうステキな布地ばっかり、目移りします〜〜。色々な布地に置いてみる。無地はやはりつまらない。縞柄をHさんが前以て選んで下さっていた。
縞の太さ、色合い、生地を二人で吟味する!
K子さんは「私はさっぱり分からないから〜〜(笑)」と言って、店内をグルグル廻っている。
二人で決めました。ベージュに茶色の細い縞!

次は額縁屋さんへ直行〜〜、まだ暑いです。
コレハむずかしいですネ、選ぶの。額縁の端(コーナー)が沢山展示されていました。
う──、むずかしい〜〜。
K子さん「私、やっぱり分からないから〜〜(笑)」ニコニコ笑って椅子に座っちゃった!

どれもコレという決定打がなく、困っていましたら、お店の方が「虫喰っているんですけど、北欧の木・・・(茶色)こういうのもあります・・・」って。
コレがヨカッタ!とっても〜〜味がある〜〜邪魔にならない!二人で大喜びしました〜〜。決定!一ヶ月後、出来上がり〜〜〜(笑)
 
 
 


PS.夜は三人でフレンチを戴く。シャンパンで乾杯!
白アスパラガスの美味しかったこと〜〜(笑)
 

 

宮本信子

 

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