タンポポだより
>>タンポポだより >>  「・・・阿波の女・・・」
   
 
 
  徳島は私にとって、特別な土地になりました。
北海道小樽生まれ、名古屋育ち、そして松山の「伊丹十三記念館」、そこにもう一カ所徳島が加わったのです。

今度のNHKの仕事も「どんど晴れ」や「眉山」に出演していなければ、又、今年の夏祭りの特集が「阿波踊り」でなければ徳島に行くことはありませんでした・・・・・。それが〜〜何かの御縁を感じずにはいられません。きっと、必然ですね〜〜(笑)

今回もいい思いを沢山させて頂きました。皆さん情が厚く、でもさりげ無く、なんとも心地好い距離を持って、おつき合いして下さる。お知り合いも増えました!
親しくさせていただき、よくもして頂きました・・・・・・。
ありがとうございます〜〜〜。

映画「眉山」の影響もあり、去年より5万人多くて初日は41万人だったそうです。
眉山へのロープウェイも1時間待ち〜〜〜!
すごいことです。地元の方もビックリされていました(笑)

徳島空港に着いたら、ナント、もう鳴り物がなって、観光客を歓迎してくれる。
「イヤ〜〜、ナンダカ、ワクワクします〜〜」浮き立つ気持ち。
いいですねぇ〜〜〜。阿波踊りに来た!という感じなの。

初めて踊る愛未ちゃんは「さんさ踊り」と違い不安気。そう、練習してなかったし〜〜でも私は「大丈夫よ」と言う。

サテ、サテいよいよ本番です。街中どこでも人があふれ、三味線や、太鼓や、鉦の音で何か熱にうなされているように渦巻いています。鳴戸の渦巻!みたい。

人々がぶつかり合い、笑い合い、皆が阿波踊りを楽しんでいる。地元の方なのか観光客か分からない。
何か皆一つ!阿波踊りだけ。あとは、どうでもいいの〜〜〜!一体感がエネルギーの火をともす。

私は一寸ドキドキしていました。120mの藍場浜演舞場です。左右ぎっしりのお客様。「眉山」のロケを少し思い出す。去年の夏の南内町演舞場を。

「NHK連」のトップを愛未ちゃんと私が踊り出す。
アナウンスが高々と紹介して下さる〜〜。「うお〜〜ぅ!」あとは夢中でした。
「お龍さん〜〜!」この掛け声が一番多く、次、「女将さん〜〜。環さん〜〜。」
誰も「宮本信子」って言わなかった(笑)
それが私は嬉しかったです。
デモネ、喉はカラカラでした。汗は勿論ダラダラ〜〜。掛け声に手を振って答えていたら、分からなくなりそうでコレハ、イカン!と〜〜(笑)
いやぁ〜〜、高まりますネ。ウキウキしてきますねぇ〜〜。
こう〜〜盛り上がってきて、「あぁ〜〜私のDNAの中に、しっかり阿波女が居る!」って、確信しました。

翌日の桟敷の収録は、各々の「連」を見て思った事をコメントする。でも、ついつい魅入ってしまい無口・・・・に。

映画でお世話にもなりました。「若き龍子」が着た誇り高き「阿呆連」の衣裳。懐かしく・・・・お世話になりました!

見事なスローな動き、とっても素晴らしかった「娯茶平」

私が撮影合間に興味をもった男踊りの団扇さばきを伝授して下さった「天水連」の山田連長さん。楽しそう〜〜〜。もうニコニコの笑み〜〜〜!目が合わなくて残念でした!

それから、お鯉さんに御挨拶出来なかったことを悔いる。

朝、スタッフとお茶を飲む。
見知らぬ御婦人が、帰り際私のテーブルにいらして、紙ナプキンを1枚差し出し、ほほえんで、御一緒の方々とお帰りになりました。それは、次の文面です。
 
宮本信子 様
朝ドラの演技にいつも感心して観させていただいております。
内面のカットウがよく表現されていて身につまされます。今後のご健闘をお祈り致しております(松山市一ファンよリ)


私の演技をよく理解して下さった事が嬉しかったです。幸せなお便りいただきました。
嬉しくて、何度も何度も読み返しました。
ありがとうございます・・・・・。
 

 

宮本信子

 

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