タンポポだより
>>タンポポだより >>   「・・・5月15日・伊丹十三記念館・初日・・・」 
 
『カフェ・タンポポ』から中庭を見ました。
「伊丹さんに見せたいわネ!」私が思わず言った言葉です。建築家の中村好文さんも「ほんと・・・・何で見てくれないのかなぁ・・・・」
二人で少し笑いました。開館前の、まだ内装もできなていなかった時の会話です。

あれから3ヶ月・・・・。
映画『眉山』の初日、舞台挨拶を終えた夜、松山入りしました。そして今日いよいよ開館です。

お天気!ラッキー!です。
あまりよく寝られませんでしたが、ともかく玉置さんの車で記念館に出発。裏口から入る。外はすでに行列のお客様。テレビカメラも並んでいました。

館長の制服に着替え、館内を一回りする。

スタッフは常勤、6名。アルバイト、5名。一六タルトの本社より応援の方、8名。
スタッフは皆、心なしか上気しています。かなり緊張しています。事務局長の種岡さんは寝られず、落ち着かず、ついに朝7:00前に記念館に来てしまったと苦笑 いしていました。
誰もが経験していない事をしようとしている。
スタッフに集合してもらい、私、館長の思いを伝えた。

「皆、女優だと思って!この記念館は舞台です。今日は舞台の初日で、しかも皆さんは初めて〜〜〜初舞台(笑) お客様はこの舞台を見にいらっしゃいます。皆さんが、この記念館の「顔」になります。明るく、元気で〜〜笑顔を忘れず。そして、この記念館で生き生きと働いてほしい!この制服に、プライドを持ってネ。100点は最初からとらなくていいの。日々進化して、足りないところはお互いに助け合い、力をあわせましょうネ。伊丹映画の精神は、お客様に喜んでいただける事です。記念館も同じ、ガンバリましょう。以上・・・・。」

スタッフの顔は真剣そのもので、少し目がうるんでいました。勿論私も・・・・。
そして、皆で円陣を組みました。

昔〜〜昔〜〜「伊丹映画」の初日舞台挨拶は、いつも最後に私が音頭をとって、劇場のお客様と一緒に「三本締め」をするのが恒例でした。
伊丹監督はそれが大好きでした。

今日は、それを再現 !! 私が音頭をとる。
「ヨ〜〜ォ」チャチャチャ、チャチャチャ・・・・・・・・!
「さぁ〜オ──プン。皆さん、職場について下さい」
「ハイ!」
皆の背中は、気力に満ちていました。

私は、玉置さん、中村さん、そして、一時間前から並んで下さっていた最初のお客様・白馬さん(愛媛県・東温市)と外に出た!

もう沢山のお客様〜〜〜!感激です〜〜〜。
突然拍手が湧いた!
テレビ局のカメラマンが走り出す。
お客様、みなさんニコニコ〜〜〜。
お客様のケイタイカメラが大活躍〜〜〜(笑)

「テープカット」白い手袋をつける。生まれて初めて。
中村さん、白馬さん、私の3人です。鋏を持つ、私の合図で、1,2,3 「カット」!
しかし、私と中村さんは失敗です。
カットしてすぐ手を離したので、(二人共、セッカチ〜〜〜)リボンが「ポタァ〜〜〜ン」と地面に落っこちちゃった!2ケ!
中村さんと私、アワテテ拾う。
「アレレ・・・レレ・・・」又、小さな声で「失敗〜〜〜あらぁ〜〜〜」その様子を、テレビカメラがしっかり撮ってましたネ(笑)

幸せな一日でした。
伊丹さんは中庭に寝そべって、どんな事を思ったのでしょう〜〜〜。
お客様、ありがとうございました。お礼申し上げます!
スタッフの皆さん、よく頑張りました!

 

宮本信子

   

 

 

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